台湾 | 海外の透析食

台湾 | 海外の透析食

1食の目安

塩分:2.0g     カリウム:約650mg     リン:約300mg

芥菜炒(ジエツァイチャオ)
※高菜炒め

芥菜炒(ジエツァイチャオ)
一杯 塩分 カリウム リン
芥菜炒 3.9g 1438mg 174mg

日本で高菜と言えば「高菜漬け」が有名ですが、台湾では、高菜にあたる野菜を芥菜(かいさい)といい、主に炒め物かスープの具、あるいは日本と同じように漬物にします。

炒め物やスープの具材にすると、芥菜の苦味と辛味が独特の風味を楽しむことができます。初めは、この苦みが得意でない人も、何回も食べている内に、芥菜の苦味のなかにほのかな野菜の甘味を感じ、辛味と一緒になってやみつきになる一品です。

ヒトの粘膜や皮膚、免疫機能に関係するβカロテンが豊富に含まれるため、旅先での風邪予防に役立つ可能性がありますが、カリウムが多く含まれているため、食べすぎないようにしましょう。

涼拌黄瓜(リャンバンホァングア)
※台湾式キュウリのピリ辛浅漬け

涼拌黄瓜(リャンバンホァングア)
一杯 塩分 カリウム リン
涼拌黄瓜 3.6g 696mg 134mg

涼拌(リャンバン)はサラダや和え物を、黄瓜(ホァングア)はきゅうりを意味し、台湾の飲食店で野菜系の総菜として人気があり、前菜としてもよく並べられます。ニンニクとごま油の香りが食欲を刺激し、唐辛子の辛味が全体の味を引き締めサッパリと食べやすい料理です。

台湾の家庭料理では、野菜は加熱して食べることが多く、生野菜を食べる習慣がほとんどありません。そのため、台湾の庶民料理の中では唯一の生野菜料理と言えるのかもしれません。

一皿の量が多い場合には、全部食べると塩分、カリウムともに多くなりがちですが、おつまみとして少し食べる分には特に問題ないと考えられます。

珍珠奶茶(ゼンチュウ ・ナイチャー)

珍珠奶茶(ゼンチュウ ・ナイチャー)
一杯 塩分 カリウム リン
珍珠奶茶 0.1g 250mg 90mg

※500ml で栄養価計算(店舗によって誤差があります)

今回ご紹介する台湾料理は『珍珠奶茶(ゼンチュウ・ナイチャー)』です。

「珍珠奶茶」は、日本語でいうと「タピオカミルクティー」のことです。

台湾人は、もちもちとした弾力=QQ 感が大好き。代表的な食べ物といえばタピオカです。
特に、台湾では、ブラックタピオカを用いたジューススタンドがあらゆるところにあります。

ブラックタピオカの原料は、キャッサバ芋の澱粉です。
「珍珠奶茶」は、乾燥したタピオカを戻すときに、水と多めの黒砂糖につけます。そして、戻したタピオカに甘いミルクティーを注ぐと出来上がりです。とても美味しいのですが、とても甘いです。店舗によっては、お砂糖の量が変えられますのでお好みの量にするといいでしょう。
また、台湾は暑い国なので売られている飲み物の量が、500ml を超えることがあります。
水分補給は、欠かせませんが同時に、ジュースに含まれている砂糖の摂取量も多くなりますので気を付けてください。(台湾のコンビニに売られているお茶にも砂糖が...)

「珍珠奶茶」は、タピオカを甘くするための黒糖が多く含まれています。また、ミルクティーに用いられる牛乳によってカリウム、そしてリンも多くなります。飲みやすいのですが、水分量も調整しながら嗜みましょう。

魯肉飯(ルーローファン)

魯肉飯(ルーローファン)
一杯 塩分 カリウム リン
魯肉飯 2.5g 390mg 180mg

※豚バラ肉 100gで栄養価計算(ご飯は除く)

今回ご紹介する台湾料理は『魯肉飯(ルーローファン)』です。

「魯肉飯」は台湾風肉そぼろかけご飯といったところでしょうか。台湾の丼ものの代名詞といっていいほど、ポピュラーな料理です。

細かく刻んだ豚バラ肉に生姜やにんにく、八角、五香粉などの香辛料を用いて甘辛く味付けをした一品で、ご飯に甘辛いタレを絡めて食べたら病みつきになってしまいます。

魯肉飯(ルーローファン)

また、魯肉飯の缶詰も販売されており、お土産にすると 八角の味に慣れている方には喜ばれます。

魯肉飯に含まれているカリウム、リンは、あまり多くはありませんが、塩分が気になるところです。ご飯にたっぷりタレがかかっている場合は、避けるといいでしょう。お店によっては、漬物や卵が付いてくる場合もあります。

台湾では、料理の「大・小」を選ぶこともできるので、「小」を選ぶことで全体的なバランスも調整しやすいと思いますので、料理の大きさも参考にしてくださいね。

小籠包(ショーロンポー)

小籠包(ショーロンポー)
一杯 塩分 カリウム リン
小籠包 0.3g 43mg 20mg

※小籠包1個当たり30gで栄養価計算 (黒酢、しょうがは除く)

今回ご紹介する台湾料理は『小籠包(ショーロンポー)』です。

たっぷりのスープとジューシーな肉あんを包んだ小龍包は、台湾旅行で必ず食べたい定番料理です。
本来、小籠包は台湾料理ではなく上海料理になりますが、今現在は台湾料理として日本を始め、世界中で有名です。

小籠包には、食べ方にマナーがあることをご存知でしょうか?まず、レンゲに小籠包をのせ、箸で皮を破り、あふれてきたスープを味わい、(ヤケドに注意してくださいね)そのあとに、黒酢を少したらして、皮と具を食べるとよいでしょう。
本場の小籠包は、日本で食べる小籠包とは、ひと味もふた味違う深い味わいを楽しめると思いますので、是非一度召し上がっていただきたい一品です。

今回は、1個あたり重量(約 30g 前後)の栄養価計算をしています。店舗によっては、味や大きさが多少変わりますので、目安にしてくださいね。
小籠包は、食べる量を調整しやすいので、気軽に楽しむことができますね。

葱油餅(ツォンヨービン)

葱油餅(ツォンヨービン)
一杯 塩分 カリウム リン
葱油餅 0.6g 90mg 30mg

(※広げた時 約20cmで栄養価計算)

今回ご紹介する台湾料理は『葱油餅(ツォンヨービン)』。

台湾を代表するB級グルメともいえる「葱油餅(ツォンヨービン)」は、台湾のねぎ入りお好み焼きパイという感じです。
ねぎは、台湾のどこでも手に入る材料で、農家の人が休憩するときの軽食として食べられていたと言われています。

基本材料は、とてもシンプルで、小麦粉、ねぎ、塩、油をまぜて多めの油で焼くので、表面がサックサクとして中がもっちもちの食感が楽しめます。

葱油餅(ツォンヨービン)

屋台では、「卵」「チーズ」「ハム」などを追加で入れることができますが、どうしても「リン」の摂取が多くなるので少し避けたいところです。ちなみに、「加蛋(ジャーダン)」は、「卵入り」という意味なので覚えておくとなにかと便利かもしれません。

「葱油餅」は、このボリュームで塩分、カリウム、リンが基準内に入るため、優秀なB級グルメですが、油が多く使われており、さらに、油で揚げている屋台もあるので、高カロリーになります。食べすぎには注意しましょう。

鹹豆漿(シエントウジャン)

鹹豆漿(シエントウジャン)
一杯 塩分 カリウム リン
鹹豆漿 1.3g 770mg 200mg

今回ご紹介する台湾料理は『鹹豆漿(読み:シエントウジャン)』です。

鹹豆漿とは、「鹹=塩味」「豆漿=豆乳」を意味します。

温かい豆乳に、ラー油、ごま油、醤油などで味づけすることで、大豆の甘さが引き立てら れます。また、口当たりがなめらかで、酢を入れるとおぼろ豆腐(やわらかい茶碗蒸し)の ような食感になり、食べる豆乳スープと言っていいほど、ほっこりする味にであえます。
店舗によりさまざまですが、トッピングに、揚げパン(油條)や干しエビや肉そぼろ、ねぎなどが入ることがあります。特に、サクサクの揚げパンと「鹹豆漿」の相性は最高です。

ちなみに、「鹹豆漿」は、台湾のポピュラーな朝食になるので店舗によっては、早朝から昼過ぎまでしか営業していないこともあるので、営業時間をチェックしてくださいね。

「鹹豆漿」は、主に豆乳を用いる料理ですので、カリウム、リンが高くなります。また、大きめの丼ぶり茶碗ででてくることがあるので是非シェアして食べるとよいでしょう。
「鹹豆漿」は揚げパンを除くとカロリーも低くヘルシーな一品ですので、カリウムの低い他の料理と組み合わせるとバランスが良くなります。

木瓜牛奶(ムーグアニオナイ)

木瓜牛奶(ムーグアニオナイ)
一杯 塩分 カリウム リン
木瓜牛奶 0.2g 615mg 200mg

※全量350mlで栄養価計算

今回ご紹介する台湾料理は『木瓜牛奶(ムーグアニオナイ)』です。

新鮮な果物が手に入りやすい台湾ならではのフルーツジュース。その中でも「木瓜牛奶」は、屋台でも見かけることが多く試したくなる飲み物です。

「木瓜牛奶」は、日本語でいうと「パパイヤ牛乳」です。なかなか完熟のパパイヤが手に入りにくい日本では、珍しいかもしれません。

実は、パパイヤに含まれているカリウムは、マンゴーやスイカよりも多く入っているため、気を付けなければなりません。(ただし、バナナよりは少ない)

ジューススタンド

また、フルーツを味わえるジューススタンドは、牛乳を用いることが多いため注文する際は、確認するといいでしょう。牛奶=牛乳なので覚えやすいですね。

「木瓜牛奶」は、台湾のコンビニでももちろん売っていますが、やっぱり、夜市で歩きながら飲む「木瓜牛奶」は一段と美味しく感じますよ。

芒果雪花冰(マンゴーシェホァピン)

芒果雪花冰(マンゴーシェホァピン)
一杯 塩分 カリウム リン
芒果雪花冰 0.3g 850mg 300mg

※(トッピングは除く)

今回ご紹介する台湾料理は『芒果雪花冰(マンゴーシェホァピン)』です。

台湾の観光雑誌の表紙を飾るほど人気の「マンゴーかき氷」。女性だけではなく、男性も果実感満載のかき氷に満足するでしょう。

その中でも雪花冰(シェーホァピン)は、人気の高いかき氷で、いわゆる「ふわふわかき氷」です。ミルク風味のふわふわ氷は、口の中ですぐにとけてしまうので、やみつきになります。そこに、マンゴーのとろけ具合が相まって完食ということもしばしば。

魅力的な「芒果雪花冰」ですが、マンゴーが多いほどカリウムの含有量も多くなります。さらに、雪花冰にも牛乳や練乳などが含まれていることから、カリウムとリンが多くなりますので、召し上がるときは是非、シェアしてくださいね。

また、トッピングにアイスクリームやパンナコッタなどもありますが、できるだけ避けて欲しいところです。「芒果雪花冰」に、いろいろトッピングしすぎると、カロリーもとりすぎることになりますので気を付けてください。

ちなみに、マンゴーの旬は、夏~秋なので季節限定の店舗があります。冬の「芒果雪花冰」は、冷凍マンゴーを用いられている店舗がほとんどですのでフレッシュ感は味わえませんが、美味しいに変わりはありませんのでがっかりしないでくださいね。

牛肉麺(ニュウロウミェン)

牛肉麺(ニュウロウミェン)
一杯 塩分 カリウム リン
牛肉麺(紅焼牛肉麺) 4.0g 480mg 210mg

※栄養価計算で用いた麺は、食品成分表に基づき中華麺(ゆで)150gで計算しています。また、麺によっては鹹水を含む麺と含まない麺があり、塩分、カリウムの量が異なります。※牛肉80gで栄養価計算しています。

今回ご紹介する台湾料理は『牛肉麺(ニュウロウミェン)』です。

牛肉麺は、台湾のソウルフードといってもいいほど、愛されている料理です。

牛肉麺には、大きく分けて2種類の味のスープがあります。
まずは、紅焼牛肉麺(紅燒牛肉麵)– 醤油ベースに豆板醤や八角などの香辛料が入っており、漢方の香りが高く少し辛目に味付けされた牛肉麺です。

一方、清燉牛肉麺(清燉牛肉麵)–塩味ベースにあっさり味付けした牛肉本来の風味が味わえる牛肉麺です。

その他にもトマトを入れた牛肉麺など、色々な味付けや、麺の種類も刀削麺や拉麺などが特徴の牛肉麺があります。どの牛肉麺も牛出汁が濃縮されて飽きがこないので自分好みの味を探すといいでしょう。

牛肉麺は、お店によって材料や味の特徴が大きいため、栄養価にもばらつきがあります。
特に、牛骨ベースのスープは、牛骨からリンが溶出し、リンの含有量が高くなることがあります。スープやトッピングされている牛肉の量を調整し、リンの摂取量を抑えましょう。そうすることで、リンだけではなく、塩分やカリウムの摂取量も減ります。

ちなみに、牛肉麺のお店には、「半筋半肉麺」が提供されている場合があります。半筋半肉麺は、牛筋と牛肉が半々で入っているため、牛肉のみよりも牛筋のほうが全体的なリンの含有量が少ないので、どっちも味わいたいという方には、是非おすすめします。

胡椒餅(フージャオビン)

胡椒餅(フージャオビン)
一杯 塩分 カリウム リン
胡椒餅 1.1g 210mg 100mg

※握りこぶし1つ分の大きさで栄養価計算

今回ご紹介する台湾料理は『胡椒餅(フージャオビン)』

『胡椒餅』は、台湾小吃の定番のひとつです。本来は、中国福州から持ち込まれた中華饅頭と言われおり、それを台湾人好みにアレンジし、パリッとした皮に黒胡椒のパンチが効いた肉餡を包むことで今の「胡椒餅」になったと言われています。

胡椒餅(フージャオビン)

見た目以上にずっしりとしており、食べ応え十分です。店舗によってこだわりがあり、食べ比べると楽しいかもしれません。特に、焼き方が特徴的で、窯に貼り付ける姿は職人技です。

「胡椒餅」の栄養価ですが、胡椒が効いているため塩分が少なく、またカリウム、リンにおいても基準内に入っており、何を食べればいいか分からないという方には、ひとまず安心なB級グルメです。しかも1個でお腹いっぱいになるのでお財布にも優しいですね。 ただ、大きくなればなるほど、肉餡の量も多くなりカリウム、リンも高くなりますので注意してください。

ちなみに、「胡椒餅」は、熱いうちに食べるのがおススメです。(やけどに気を付けてくださいね)冷えてしまうと、味が半減するくらい出来立てが美味しいですよ。

蚵仔煎(オアチャン)

蚵仔煎(オアチャン)
一杯 塩分 カリウム リン
蚵仔煎 3.5g 300mg 180mg

※卵1個で栄養価計算

今回ご紹介する台湾料理は、『蚵仔煎(オアチャン)』です。

蚵仔煎は、小粒の牡蠣にあんをかけたオムレツです。

中身は、見た目以上にモッチモチとしており、独特な食感に初めは、驚いてしまう方も多いでしょう。このモチモチ感は、通常のオムレツとは違い、さつま芋の澱粉が用いられているためです。また、牡蠣がたくさん入っているので、より一層、弾力感が増し、牡蠣好きにはたまらない一品です。

あんは、甘辛めのあんがたっぷりかかっており、口の中で牡蠣との一体感がなんとも言えない美味しさです。是非、熱いうちに召し上がるのをお勧めします。ちなみに、牡蠣の苦手な方は、「蝦仁(エビ)煎」や「花枝(イカ)煎」にすることもできますので、試してみるのもいいですね。

牡蠣は「海のミルク」呼ばれるくらい多くの栄養素が含まれています。特に、亜鉛が、不足すると味覚障害をもたらすこともあり医療の現場でも重要視されている栄養素です。

今回の栄養価計算では、卵を1個で表示していますが、お店によっては2個使うこともあります。また、牡蠣の量も多いお店もありますので、リンの摂取量には気を付けてください。あんは、塩分の調整をするためにも、お皿に残すくらいがちょうどいいでしょう。豆板醤などで味に変化をつけることもできますが、塩分が多くなるので量は控えるといいですね。

臭豆腐(チョウドウフ)

臭豆腐(チョウドウフ)
一杯 塩分 カリウム リン
臭豆腐 1.5g 247mg 165mg

※お鍋用豆腐の大きさ4切れで栄養価計算(付け合わせの野菜は除く)

今回ご紹介する台湾料理は『臭豆腐(チョウドウフ)』です。

台湾の観光雑誌に絶対といっていいほど載っている「臭豆腐」。見た目は、日本の厚揚げのようなので抵抗がありませんが、香りは、独特で好みがハッキリ別れます。

「臭豆腐」は、発酵液につけ込んだ豆腐を揚げる、蒸す、焼くなどの調理法などもあります。オススメは、写真にもあるように揚げた臭豆腐のサクサク感に甘辛いタレが食べやすいのではないでしょうか。油で揚げることにより、臭豆腐の独特な香りが抑えられるので、初めて食べる方には食べやすいと思います。 是非、旅の思い出に挑戦されるといいでしょう。

今回の「臭豆腐」の栄養価計算は、お鍋で用いられる豆腐の大きさ4切れで表示していますが、実際は大きさが様々ですので、タレの塩分量も考慮し、他の料理と組み合わせながら量の調整をするといいでしょう。

臭豆腐には、白菜などの漬物のような付け合わせが付いている場合もありますが、今回の栄養価計算には含んでいません。付け合わせの野菜を多く食べすぎるとカリウムと塩分が多くなるので気を付けてくださいね。

大腸麺線(ダーチャンメェンシェン)

大腸麺線(ダーチャンメェンシェン)
一杯 塩分 カリウム リン
大腸麺線(小) 1.8g 150mg 120mg

今回ご紹介する台湾料理は『大腸麺線(ダーチャンメェンシェン)』

日本人のお口に合うこと間違いなしの「大腸麺線」。なぜなら、かつおだしを用いており、とろみのあるスープと素麺に似た麺が、なんだか懐かしくホっとさせられます。

大腸は、よく煮込んでおり臭みもなくやわらかでスープを邪魔しません。スープには、にんにくや唐辛子も若干はいっており、これがまた食欲を引き立てます。

「麺線」の食べ方ですが、箸をおいているお店がなくレンゲで食べるのが主流です。なので、麺を食べて汁を残すという、一般的な減塩方法が非常に難しいです。

また「麺線」は、細麺で汁をたっぷり含んでおり、塩分だけでなく食事からの水分の摂取量も多くなりますので気を付けなければなりません。
そこで、おススメするのが、お馴染みのシェアをして食べる方法です。レンゲは貸してくれますので、遠慮なく伝えるといいでしょう。

今回は、大腸麺線について栄養価計算で表示していますが、牡蠣が入っているバージョンもあります。その際は、カリウムが高くなることを考慮しながらいただくといいでしょう。

のど越しがクセになる「麺線」。台湾に来たら並んででも食べたい一品です。ぜひご賞味ください。

茶葉蛋(チャーイェータン)

茶葉蛋(チャーイェータン)
一杯 塩分 カリウム リン
茶葉蛋 0.7g 120mg 95mg

※卵1個で栄養価計算

今回ご紹介する台湾料理は『茶葉蛋(チャーイェータン)』です。

台湾のほとんどのコンビニに売っている「茶葉蛋」。コンビニ全体に漂う漢方の様な香りは、初めて台湾を訪れる人にとって驚くのではないでしょうか。

「茶葉蛋」は、ウーロン茶などの好みの茶葉に八角を中心とした香辛料や調味料を入れて煮込んだシンプルな料理です。

通常のゆで卵とは違い、茶葉で煮込んだ卵なので味がしっかりと付きます。その分、塩分量やカリウムも多くなりますが、あまり気にしなくてもいいでしょう。もちろん、食べすぎに注意ですが…。

ちなみに、コンビニで購入するときは、セルフなので自分で茶葉蛋を取って袋にいれてレジで購入するという流れになりますので気軽に購入できますね。

豆花(ドウファ)

豆花(ドウファ)
一杯 塩分 カリウム リン
豆花 0.2g 380mg 100mg

※豆乳200mlで計算(トッピングは除く)

今回ご紹介する台湾料理は『豆花(ドウファ)』です。

豆腐よりも柔らかでプリンよりも甘すぎない、いいとこ取りの「豆花」は、豆乳で作るヘルシーなスイーツです。

主な材料は、豆乳とシロップだけという、いたってシンプル。それなのに飽きのこない美味しさは、やはりぷるっトロっとした食感にあるのではないでしょうか。

そして、もう一つの決め手となるのは、トッピングの豊富さです。馴染みのある小豆、カラフルな湯圓(タンユエン=白玉団子のようなもの)や愛玉(アイユイ)など様々で、何をトッピングすればよいのか迷ってしまいます。

そこで、選ぶときのポイントですが、豆花とは違う食感をもつトッピングをおススメします。特に、花生(ピーナッツを柔らかく煮たもの)は一押しです。ただし、ピーナッツはリンが高いので気を付けなければなりません。

もちろん、「豆花」そのものも豆乳ですので、トッピングの種類が多くなればなるほど、 カリウムもリンも多くなりますので、その時は、シェアして召し上がられるといいですね。

油飯(ヨウファン)

油飯(ヨウファン)
一杯 塩分 カリウム リン
油飯(半斤) 2.2g 350mg 200mg

※半斤(約300gで計算)
※鶏モモの唐揚げ、卵は栄養価計算に含んでいません。

今回ご紹介する台湾料理は『油飯(ヨウファン)」です。

名前だけで、料理を連想すると胃がもたれそうですが、実は「油飯」醤油で味をしっかりつけたご飯という意味で、椎茸や干しエビ、油葱酥(油であげた赤玉ねぎ)の旨味が濃縮された日本のおこわのような料理です。

台湾では、子供が産まれた1ヵ月位にお世話になった人たちへお返しをする風習があり、男の子であれば油飯、女の子であればケーキをプレゼントするというのが一般的です。

縁起の良い赤いお弁当箱に揚げた鶏モモ肉には繁殖の意味が込められ、色付けされた卵には円満や多子多孫の意味が込められています。

油飯(ヨウファン)

さて、栄養価についてですが、「油飯」は、お弁当で売っているところもありますが、半斤、1斤で売っているお店が多いです(油飯の専門店など)。今回は、半斤量をすべて召し上がられた場合、カリウム、リンそれぞれ基準内、そして塩分が少し多くなっていますが、量の調整をすると塩分量も抑えられますので参考にしてくださいね。

見た目よりも味はあっさりとし日本人にも馴染みやすい台湾の庶民料理ですので、いろんなおかずにも合いやすいと思います。

烏魚子(ウーユーズー)

烏魚子(ウーユーズー)
一杯 塩分 カリウム リン
烏魚子 0.14g 7mg 21mg
大根 0g 23mg 2mg

※薄くスライスした烏魚子1枚当たり約4g前後
※薄くスライスした大根1枚当たり10g前後

台湾のお土産でおなじみの「烏魚子=からすみ」。日本よりも安価で手に入るので自分用として購入される方も多いのではないでしょうか。せっかくですので、「烏魚子」の栄養価もみてみましょう。

日本に比べてボラの収穫量がとても多い台湾にとって「烏魚子」は、昔から馴染みのある食べ物ですが、高級な食品として扱われます。「烏魚子」は、ボラの卵巣を塩漬けしているので、リンと塩分がとても多く含まれています。

また、日本と同じく台湾で召し上がるときもスライスした「烏魚子」と大根の組み合わせが多いためカリウムも気になるところですが、量を調整すれば、「烏魚子」も大根も一緒に召し上がることができますよ。

栄養価では、「烏魚子」と「大根」のスライスをそれぞれ表示しますので是非参考にしてみてください。

魚丸湯(ユィワンタン)

魚丸湯(ユィワンタン)
一杯 塩分 カリウム リン
魚丸湯 1.2g 230mg 160mg

※魚丸全量140g前後で栄養価計算

「魚丸湯」は、読んで字のごとく「魚の団子のスープ」という意味です。はんぺんのようなプリフワッ感と豚肉の肉餡の食感、さらに、塩ベースのスープがより一層うまみを引き立ててくれるので、その美味しさにハマる方が多いのではないでしょうか。

栄養価ですが、「魚丸」はお店によって、大きさや入っている個数が変わりますので多少ばらつきがあります。また、1人前を全部召し上がられても基準内には入っていますが、スープを全部飲み干してしまうと水分量が多くなるので注意しましょう。

菜脯蛋(ツァイプータン)

菜脯蛋(ツァイプータン)
一杯 塩分 カリウム リン
菜脯蛋 1.3g 260mg 240mg

※卵2個で栄養価計算
※ケチャップやタレは含めない

台湾の卵料理の定番「菜脯蛋」は、切干し大根入り卵焼きといったところでしょうか。日常的に家庭料理として台湾の人々から愛されている一品です。
しかし、台湾の切干し大根は、日本とは違い塩味がとても強く、水で戻すときに塩抜きをしてから料理に使います。
また、お店によっては、ケチャップを付けて食べるところもありますよ。

「菜脯蛋」で用いられる卵ですが、今回は2個で栄養価計算しています。リンの少ない料理と組み合わせながら、シェアして召し上がることで調整しやすくなります。また、切干し大根が多く含まれている場合、カリウムも多くなりますので気を付けてくださいね。

酸辣湯(サンラータン)

酸辣湯(サンラータン)
一杯 塩分 カリウム リン
酸辣湯 1.3g 300mg 145mg

中国料理のひとつ「酸辣湯」は、台湾でも日常的に食されており、酢の酸味と胡椒の辛さが絶妙なスープです。具材が多くとろみのあるスープは食べ応え十分です。

酢と胡椒などで味を調整しているため、少し変わった味を楽しみたい方にはうってつけのスープです。卵や野菜も入っていますが、すべて基準内ですので組み合わせる料理によって量を調整されるといいでしょう。
しかし、地域やお店によっては味・量が異なりますので食べすぎには気を付けましょう。

酸味の効いたスープは、疲れた体に沁みわたるので旅中、一度は味わってもらいたいですね。

蛤蜊絲瓜

蛤蜊絲瓜
一杯 塩分 カリウム リン
蛤蜊絲瓜 1.9g 550mg 150mg

日本でヘチマといえば、タワシを連想させますが、夏の台湾では料理によく用いられます。特に、アサリやハマグリをヘチマで炒めた「蛤蜊絲瓜」は、一般的な家庭料理です。
ちなみに、ヘチマ料理をする際は、熟したヘチマは繊維質が多くなるため料理には向きませんので、未熟なヘチマを選ぶといいですね。

栄養価ですが、ハマグリに含まれているナトリウム量が多いため調味料をほとんど使わなくても味付けがしっかりしています。また、ヘチマも量によってはカリウムが多くなることもあります。具材から溶出してきた汁は、なるべく飲まずに残すほうがいいでしょう。

水餃(シュエイジャオ)

水餃(シュエイジャオ)
一杯 塩分 カリウム リン
水餃 0.2g 45mg 18mg

※1個あたり約23gで栄養価計算
※タレは含まれない

餃子というと焼き餃子が一般的ですが、台湾では高い確率で「水餃」がメニューに載っています。

台湾人好みのモチっとした「水餃」の皮に、初めは驚くかもしれませんが、慣れてくると皮の美味しさと、豊富な種類の餡を試したくなる欲求で、連日「水餃」なんてことも・・・
さらに、自分でタレを作って食べる楽しさもあるので飽きることがありません。

お店によっては、大きさにばらつきがありますが、塩分、カリウム、リンすべて基準内です。個数によって栄養量が調整できるのも魅力的ですが、貝柱や海老がはいるとその分、リン、カリウムが多くなります。
色んな種類の「水餃」を食べたいのであればシェアして試すといいですね。

もちろん、タレのつけすぎは塩分が多くなりがちですので、まずは黒酢でご賞味ください。

蘿蔔糕(ルオボーガド)=大根餅

蘿蔔糕(ルオボーガド)
一杯 塩分 カリウム リン
蘿蔔糕 0.3g 190mg 40mg

※1人前(120g)で栄養価計算

広東地方(香港・マカオ含む)から伝わってきた「蘿蔔糕」は、台湾でもポピュラーな料理で、朝ごはん屋さんにもおいています。材料はいたってシンプルで、主に米粉と大根を混ぜて油で焼いた料理です。
お店によっては、干しエビや野菜などが入っていますが、初めて召し上がられる方は、オーソドックスな「蘿蔔糕」から試されるといいですね。モチモチ感がクセになりますよ。

栄養価ですが、大根を用いているためカリウムが気になりますので、他の料理と組み合わせながら量を調整されるといいでしょう。
また、下味にも塩分がついていますのでタレのつけすぎには気を付けてくださいね。

蛋餅(ダンピン)

蛋餅(ダンピン)
一杯 塩分 カリウム リン
蛋餅 0.6g 180mg 155mg

※タレは含んでいません

台湾の代表的な朝食のひとつ「蛋餅」。小麦粉をベースとした生地を薄く焼き、その中に卵を割り入れベーコンやチーズ、ツナなどのお好みの具材を入れて巻いたおかずクレープは忙しい朝にピッタリです。

栄養価では、何も入っていないバージョンを表示しますが、それでも美味しいのが「蛋餅」の魅力的なところです。もちっとした生地とふわっと卵のシンプルだからこそ飽きがこなくてずっと愛されている朝食なのかもしれませんね。もちろん、チーズなどの具材が入るとより一層美味しくなります。その際は、塩分とリンが高くなりますので注意してくださいね。

ちなみに、同じ材料でもサクサクな食感の生地や味が異なることもありますので、旅中、好みの朝食屋さんに出会えると嬉しいですね。

排骨飯(パイクゥファン)

排骨飯(パイクゥファン)
一杯 塩分 カリウム リン
排骨飯 2.8g 460mg 280mg

※ご飯200gで栄養価計算
※卵、野菜などの付け合わせは含めない。

『排骨飯』は、味付けした豚のスペアリブを油で揚げ、甘辛いタレを絡めてご飯の上にのせた料理です。日本人にも食べやすい味付けになっており、「排骨飯」目当ての旅行客も少なくありません。
ただ、日本のとんかつと違い『排骨』には骨が入っている場合もあるので、食べるときは気を付けて下さいね。

「排骨」は、1人前が結構大きく、お店によっては、異なった部位(例えば、肩ロースなど)を使用することもあります。その場合は、カリウム、リンが基準よりも高くなる可能性がありますので注意してください。さらに、卵や野菜などの付け合わせがご飯の上にのることも…

ご飯にたっぷりとタレがかかっている場合は、塩分の摂取が多くなりますので、残すもしくは、シェアして召し上がられることをお勧めします。

落生仁湯(ファーシェンタン)

落生仁湯(ファーシェンタン)
一杯 塩分 カリウム リン
落生仁湯 0.3g 400mg 200mg

※250mlで栄養価計算

「落生仁湯」は、落花生と砂糖を用いたほのかに甘くて優しいスイーツです。柔らかく煮たピーナッツの歯ごたえと香ばしさは、日本ではなかなか遭遇しない味です。冷たくても温かくても美味しく頂けるのでスイーツ好きな方に試してほしい一品です。

ちなみに、缶詰の「落生仁湯」もありますが、食感を楽しむには、断然お店で頂くのをお勧めします。

栄養価ですが、ピーナッツには、リンとカリウムが多く含まれています。是非、シェアをして召し上がられるといいでしょう。トッピングにお団子を入れるとボリュームもでるので、大人数で色んなスイーツを試しながら楽しむのもいいですね。

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