フランス・パリの限定看護師透析施設視察記 2011/09/14 Site d’Aura Paris Plaisance にて

もう5年も前のことになるが、限定看護師透析(医師不在の状態で看護師の管理の元に透析を実施する)を体験・視察するため2011年9月、2人の患者さんに同行しパリを訪れた。

パリについた翌日9月14日午後、パリを中心に複数の病院、透析センターを展開するAURAのセンター、ダウンタウンの一角にあるSaint-Joseph病院併設の透析施設で透析を行った。芝生の庭、古くからのレンガ作りの建物など日本でいえば、少し前の帝大の構内を思わせる歴史的な施設だ。ちょうど秋に入り、紅葉が始まりかけたところで美しい。老人がベンチに腰掛け、柔らかい日差しを浴びている。

パリの病院のほとんどに共通することであるが、教会が病院の中心にありその大きさ荘厳さはカトリックの国フランスらしく立派なものである。

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透析は完全予約制になっており、受付付近にほとんど患者はいない。

この施設は病院併設だが、限定看護師透析を実施している。患者は自分で体重計測、記録を行い各部屋に分かれていく。我々はもう一人のフランス人とともに半個室に誘導された。担当は1人、60歳近い年配のベテラン看護師で、穿刺も血圧低下時の対応も落ち着いて的確で安心感があった。

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*通訳を通じ看護師と・・、看護師はベテランだ

同室のフランス人は、自分で穿刺・プライミングをし、看護師は全く関与しない。通訳を通じ同室のフランス人患者と会話をすると、今日はいつも通っているホーム透析センターが休みで、こちらにやってきたとのこと。チェーン内施設であれば比較的融通が効き、患者にとっても、施設運営にとっても無駄がなく効率的に思われた。この患者は、透析中に日本では考えられないほどのジャンボサイズのサンドイッチを2つ平らげていた。透析が終了したら抜針、回路の回収、針の回収まで自分でおこない、退出していった。

担当の看護師は1時間に一度くらいの頻度で顔を見せ、状況を確認するほかは、ほとんど患者に関与せず室内にもいない。まさにセルフ透析である。

*このSaint-Joseph 病院 ホームページを見ると、一部を除き今ではモダンな施設に生まれ変わったようである。頼もしいような寂しいような・・・礼拝堂は残っているのかリニューアルされたのだろうか?


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